パラ州の郷土料理には欠かせない、しびれ草(以下 Jambu)。
焼酎につけている物や郷土料理に使われていたりと、Jambuの用途は多岐にわたります。
食べた後、舌がピリピリと麻痺したような不思議な味覚がクセになります!
今日は、上皇陛下も召し上がられたパラ州の郷土料理を紹介します。
上皇陛下が、天皇時代にベレンに来られた時に召し上がられた料理とは!?
上皇陛下がパラ州の日系社会の式典のために来られた際、
その時に召し上がられた料理があります。
その料理とは、Pato no Tucupi (Tucupiのあひる料理)です。
レストランが召し上がられる料理の詳細を宮内庁に伝えたところ、
一部の材料を変更して、お出しした料理があります。

今でも、「Pato do imperador」という料理名で、レストランで食べることができます。
住所 Estação das Docas Av. Boulevard Castilho França, Galpão 2, Loja 4 – Campina, Belém
この料理は、私が初めて習得したベレンの郷土料理のレシピでもあります。
今回は、Pato no tucupiを食べやすくした Frango no Tucupiを紹介します。
郷土料理に欠かせないJambuの下拵えを公開
まずは、Jambuの下拵えからしていきます。
買ってきたばかりのJambu。

新鮮なJambuは、香りが強いです。
たまに雑草も入っているので、チェックしながら、Jambuを選別します。
選別後、虫食いの葉を取り、茎を折ります。
ポキっと折り、簡単に折れるとOKです。
繊維が残ると食べた時に食べにくいので、出来るだけ取ってください。
こんな感じになります!

3束買ったので、こんな量になりました!
選別後は、水で洗いますが、買った量の3分の2くらいになります。
鍋にお湯を沸かし、沸騰したところで、Jambuを入れます。
色が変わったあたりで、すぐにザルに移します。
茹で過ぎると、香りが薄くなるので、お湯にクグラスくらいで十分です。
下拵え完了です。

この後、おひたしや佃煮にも出来るので、下拵えさえしていれば、便利ですよ!
ぜひ試してみてください!
Frango no Tucupiのレシピを公開します。
「郷に入れば郷に従え」の通り、海外ではその土地の習慣ややり方に従った方が、早く馴染めます。
パラ州の人々Paraenseは、地元愛というか郷土愛が強いので、パラ料理の料理を勉強しているというと、結構喜んでくれます。
日本では材料がを見つけることが難しいかもしれませんが、ブラジルに住んでいる方は作ってみてください。
今回は、Pato(アヒル)が用意できなかったので、Frango(鶏肉)を使用して作ります。Frangoは、Pato(アヒル)よりもあっさりした食べ応えになります。
用意するもの
Tucupi2本

チコリー(Chicória) 3分の1

しびれ草( Jambu) 1人1束 (私は、2人3束用意します)
鶏肉の丸焼き/アヒルの丸焼き 一匹
ホンダシ/一袋
痺れ草の下拵えを終えると、Tucupiをひと煮立ちさせます。
マンジョッカには毒素があり、毒素を抜いているのですが、
気持ち的に一煮立ちさせます。
さらに、Chicóriaを入れます。
TucupiとChicóriaの鍋が沸騰したら、鳥の丸焼き、あるいは、アヒルの丸焼きをいれます。

鶏肉の油を取りながら、弱火で煮ていきます。
骨からお肉が取れそうなほど煮込めば、揚げニンニクを入れ、
さらに、ホンダシ(一袋)を入れます。
ホンダシを入れることにより、より簡単に作れるそうです。
最後に、ジャンブーをいれたら完成です。

不思議なことに食材を入れる度に、味がかなり変わります。
合計3、4時間ととても調理時間がかかる料理ですが、
すごく美味しいので、お試ししてみてください。
日本では、なかなか手に入らない材料ばかりですが、郷土料理を食べにきませんか?
まとめ
ブラジル料理のpato no tucupiは、あの上皇も召し上がられた料理なんです。式典で料理を担当したレストランでは、「Pato do imperador」という名前で、今もメニューがあります。レストランが、事前に宮内庁に申請をしたところ、変更せざるをえなかったと言う逸話があります。
今回は、上皇が召し上がった料理Pato no tucupiのレシピを公開しました。
なかなか材料が見つかりにくいのですが、これを機に料理を知っていただけたら幸いです。きっと食べに来たくなるはずです!