関西人と関東人にライバル意識があるように、
ブラジルにもライバル意識を持つ州があります。
今回は、ブラジルでライバル意識の州について紹介します。
ブラジルでライバル意識を持っている州として有名なのは、
サンパウロ出身(以下 パウリスタ)とリオデジャネイロ出身(以下 カリオカ)です。
同じ国でも、気質は正反対です。
私は両方の友人がいますが、よく分かります。
パウリスタが考えるカリオカ
南半球最大の経済都市を一世代で築き上げました。
パウリスタの気質は、せっかちで、働き者、真面目といわれています。
一方、カリオカは太陽、ビーチ、サンバやボサノバがあれば、何処でも生きていけると言われています。要は、粋な遊び上手の人々です。
パウリスタとカリオカには、ライバル意識があります。

パウリスタが思うカリオカ気質
- 軽い、ずる賢い、ぐうたら、仕事しない
パウリスタが思うリオデジャネイロ
- 治安が悪い
- ファベーラがある丘だらけ
パウリスタがカリオカに言うこと
・Pizza de Calabresa não tem queijo.
カラブレーザ(ソーセージが載っているピザ)のピザには、チーズはのりません。なぜなら、サンパウロのカラブレーザのピザには載っていません。
・Mas você mora no Rio, porque é tão branquela?
リオに住んでいるので、どうしてそんなに白いのか?
カリオカは毎日ビーチに行くと思われています。
なかなかの言い方ですね。次は、カリオカから見たパウリスタを見てみましょう。
カリオカが考えるパウリスタ
カリオカが思うパウリスタ気質
- 生真面目で、働き者
カリオカがパウリスタに言うこと
・Não é farol, é sinal(ファロウではない、シナウだ。)
ポルトガル語semáforoは信号機を意味するが、
パウリスタはfarolと呼び、カリオカはsinalと呼びます。
- Praia de pailista é o rio Tietê
パウリスタのビーチは、チエテ川(サンパウロ市内では、汚水まみれの川)。
参考にした記事
カリオカとパウリスタの違い
- カリオカは、よく家においでと言うけど、実際は招待されない。カリオカはフレンドリーに見せるために、言動と行動が一致しない。そのため、カリオカが招待したら、パウリスタは本気にして、行ってしまいます。
これは、私も経験しましたが、本当によく誘います。ただし、実際に何かをすることはなく、あくまでその場のノリです。
- カジュアルとフォーマルの違い
リオでは、ビーチサンダルで歩くことが多いが、サンパウロではTPOを考える。
他にもある?同じ地方でもライバル意識を持つ二州民
アマゾン地方でも、パラ生まれ(以下 パラエンセ)とマナウス生まれ(以下 マナワラ)にもライバル意識があります。
アマゾン地方の第一の都市はベレンでした。しかし、マナウスのZona Francaが出来、工場などが建設され、経済、人口など町が活性化され、アマゾン地方の第一の都市はマナウスになりました。その劣等感から、パラエンセ、特にベレン生まれは、マナウスにライバル意識を持っています。
まとめ
関西人と関東人がライバル意識を持つように、
ブラジルにもライバル意識を持つ州があります。
今回は、リオ生まれのカリオカとサンパウロ生まれのパウリスタについて紹介します。
パウリスタがカリオカに言うことと、カリオカがパウリスタに言うことを見てみると、
なかなか酷い・・・。関西人が嫌いな関東人、関東人が嫌いな関西人と比べても、ここまで言わないのではないかと思ってしまいました。
まぁ、関西出身者から見れば、「関西は人情あふれるけど、関東人は冷たいよね。」ということです。(個人の感想です)
関東人から見たら、「関西人はオチを求めがち」と同じように、
ライバル意識はとれないと思います。
今回は、ブラジルのライバル意識がある州について紹介しました。