「おせち料理を食べないと、年を越した気分にはならない。」
日本人なら、誰しもが思うことかと思います。
今回は、ブラジルで「おせち料理」の材料は見つかるのか!?について紹介します。
ということで、お正月の代名詞的存在の「おせち料理」を作ってみました。
今年は、一時帰国できないけど、「おせち料理は食べたい!」方は必読!?
ブラジルで見つかるのか!?おせち料理の食材探し
海外生活は慣れてきたけど、やっぱりお正月におせち料理を食べたい!という思い、
誰しもが持っているかと思います。
サンパウロで探し見てみました!
長年、日本移民が住んでいる国ということもあり、
おせち料理の材料は簡単に手に入るものかと思っていました。
しかし…日本人と縁がある国とはいえ、材料集めは簡単ではありません。
おせちの材料が揃う街、サンパウロはやっぱり最強!
今回は、おせちの材料集めに訪れたお店を紹介します。
まず訪れた場所は、リベルダーデ。
この土地は、昔は日本人街と呼ばれていたほど、日本の食品が手に入ります。
現在、中国人や韓国人も増えて、東洋人街化としていますが、お店の名前は日本の名前が多いです。
日本人が経営していたお店をそのまま買取、営業しているので、
日本名のお店は、今も多く残っています。

この種類豊富な感じ、まるで日本のスーパーにいるようです。
リベルタージでは、おせちに使う調味料のお酢、醤油、料理酒、みりん、昆布、かまぼこ、ハンペン、蓮根、筍の水煮などがあったので、購入。
おせちとは関係ないですが、納豆や塩麹なども置いてます。
続いて訪れた場所は、庶民の台所


次に訪れたのは、メルカードムニシパウ(Mercardo Municipal)です。
サンパウロでは「庶民の台所」と呼ばれるほど、種類豊富な果物やスパイスなどがあります。
ここでは、栗きんとんに使用するための栗、いくら、鯛などが購入できます。
庶民の台所で気をつけたいこと
驚いたことに、観光客がよく訪れるので、
観光客慣れしているお店は、ぼったくりくらいの高額の値段を言ってきます。
輸入栗が1キロあたり、45レアル以下だったのですが、あるお店は70レアルだと言ってきて、
ひっかかりそうになりました。注意しないといけません。
下見も兼ねて、豆等を購入。嬉しいことに、冷凍いくらや冷凍たらこを発見!
いくら醤油漬けと(おせちには関係ないですが)明太子を作るべく、早速購入しました!


鯛の塩焼きを作るために、新鮮な方が良いだろうと、31日に再訪。
朝5時半から営業しており、7時に行きましたが、まるで日本のお正月の準備というような感じで、
多くの日系人が魚を買っていました。
新鮮な魚介類を買いたい方は、午前中に行かれることをオススメします。
ちなみに、数の子や黒豆は見つかりませんでした…残念。
驚くことに、ブラジル人はサーモンを食べるのですが、
いくらを食べている人をあまり見かけません。
ということは、いくらは捨てている部分のはず、安いのではないか?と思っていたら、
100グラム140レアルと、めちゃくちゃ高額!
それもそのはず、いくらは輸出しているようです!
異国なので仕方ないはいえ、いくらも購入。材料集めはなんとか終わりました。
ブラジルで揃ったおせち料理を公開!
揃った材料で作ったおせち料理はこちら!


おせち料理には、一品一品に意味合いが込められています。
紅白なます・・・色合いから平安と平和を願う縁起物であり、
根菜である大根と人参は地中に根を張ることから、
地に足をつけて家族が日々過ごせるように願いが込められ、
紅白かまぼこ・・・紅は魔除け、白は清浄を表し、
栗きんとん・・・栗は’勝ち栗’と呼ばれる縁起物で、
きんとん(金団)は文字から、黄金にたとえて、金運を招く縁起物
伊達巻き・・・形が巻物に似ており、知識や文化の発達の願いが込められ、
海老・・・腰が曲がるまで長生きできるように
たたき牛蒡・・・牛蒡は地中深くに根を張ることから、
「根気がつく」「家が繁栄する」とされています。
まとめ
サンパウロのリベルダージでは、
日本食品が豊富なこともあり、調味料などは全て揃います。
おせちを作ることで、ブラジルでは無い文化であり、
日系人の中でも、「おせち料理」を知っている人は決して多く無いことを知りました。
自分の文化を伝えるためにも、日本の伝統文化を海外でも伝えてみませんか?