ブラジルでは、牛に限らず、豚の鼻や耳まで、驚きの部位まで食べます。
ブラジル料理の代表といえば、フェジョアーダと呼ばれる豆と肉の各部位を一緒に煮込んだ料理などがあります。もちろん、牛肉を炭火で焼くシュハスコも有名です。
今回は、驚きの牛の尻尾、牛のテール料理ハバーダをご紹介します。
え、そんな部位を食べるの?ブラジルでは驚きの部位まで料理にします。
お家で、ブラジルの歴史が詰まったハバーダ料理を作りませんか?
レストランによっては、豆やジャガイモなども入っているので、
食べたあとが胃にずっしりくる感じがありますが…
義父直伝のハバーダ料理は、何度もお代わりしたくなるほどの美味しさ。
コッテリだけど、アッサリしているハバーダの作り方をご紹介します。
義父直伝のハバーダの作り方
用意するもの
牛のテール 1.5キロ
塩 1.5杯
玉ねぎ 3個
トマト 5個
ニンニク 3個
作り方
まず、圧力鍋に牛、塩、ニンニクを入れます。
だいたい30分ほど、煮込んでください。

火を止めて、15分放置します。
この間に、トマトと玉ねぎを用意します。
だいたい、くし型に切ってください。


その後、トマトと玉ねぎを入れて、15分ほど煮込みます。

最後に、パセリを入れて混ぜたら、出来上がり。

あとは、お皿に盛り付けたら出来上がり!

トマトが入っているので、サッパリしていて、美味しいですよ。
ブラジル料理は歴史を感じることができる料理!?
牛はどこまで食べられるか、ご存知ですか?
なんと、内臓はもちろんのこと、尻尾の部分まで食べれます。
この驚きの部位まで食べる理由は、ブラジルの歴史に関係がありました。
ブラジルの歴史、すなわち、ブラジルの奴隷制度時代、
黒人奴隷が食べられることが出来た部位は限られていました。
奴隷時代に黒人たちが作った料理は、今ではブラジル食として定着しました。
例えば、豚の耳などと豆を煮込んだ「フェジョアーダ」も、奴隷たちが作った料理です。
つまり、ブラジル料理は、ブラジルの歴史を感じることが出来る食事なんです。
ハバーダ料理の歴史
「ハバーダ」は、ブラジルの歴史を歩んできた料理です。
ブラジルの奴隷制度時代、黒人奴隷が食べられることが出来た部位は限られ、
黒人奴隷が食べることが出来た部位である牛のテールをトマトで煮込んだ料理が、
この「ハバーダ (rabada) 」です。
名前の由来も、牛の尻尾を意味する「rabo」とジャガイモ「batata」になったそうです。
州によって異なる⁉各曜日の日替わり料理
サンパウロでは、日替わり定食のメニューがあり、曜日ごとに食べる料理が異なります。
サンパウロでは、ハバーダ料理は毎週木曜日に食べます。
リオではレストランごとに異なります。
私がオススメの老舗レストランでは、水曜日がハバーダの日でした。
私がオススメするレストランは、こちら!
Restaurante Café Lamas
Rua Marquês de Abrantes, 18 Loja A Flamengo – Rio de Janeiro RJ

145年も続く、老舗中の老舗レストランで、
日本人も通いつめるほど美味しいハバーダがあります。
一皿2、3名くらいなので、数名で行かれることをオススメします。
まとめ
「ハバーダ」は、ブラジルの歴史を感じることができる食事の一つです。
奴隷たちが食べていたものが、まさかレストランや食卓に並ぶなんて、珍しいですよね。
今回紹介したレシピは、義父直伝の何度も食べたくなるほど超絶美味な「ハバーダ」。
とても美味しいので、試しに作ってみてください!