ブラジルでは、使われている言葉が二言語あります。
どんな言語か分かりますか?
ブラジルの公用語は、ポルトガル語です。
あと一つ使われている言語は、コロニア語。
今回は、ブラジルで使用する二言語を紹介します。
ブラジルで使われている二つの言語、ポルトガル語とコロニア語。ブラジル公用語ポルトガル語の習得は、難しい!?
ブラジルで生活するなら、ポルトガル語は必要です。
ただ、この言語を習得するのは本当に難しい・・・。
日常生活を過ごすレベル(物を買ったり、尋ねる等)のポルトガル語は、
比較的に早く習得できます。(動詞用法があっているかは置いといて・・・。)
私が友人と会話できるようになったのは、直近の1年以内です。
毎週友人たちと食事に行き、ポルトガル語の授業もブラジル人の先生なので、
いろんな方の協力のもと話せるようになりました。
色んな方と話す中で、アクセントなどを気にせず、
語学に対して開き直ったという方が正しいかもしれません。
私がブラジルに来た当初は、日本でポルトガル語の勉強をしていたとはいえ、
ほぼゼロに近いので、
友人と食事に行くときは鞄の中にポルトガル語の本が入っていました。
基本、相槌と聞くだけ。
ここ最近、友人からは「来たばかりのときは笑顔で相槌だけだったのに、話すようになった」と言われるようにはなりましたが、今だにゴールが見えません。
日系人と話すなら、日本語ではなくコロニア語!?
ブラジルは、世界最大の日系社会がある国です。
多くの日本人が移民として、野菜など多くの分野で貢献し、この地で根を張りました。
さて、彼らの話す言語ですが、
日本の日本語として聞くとどうやら意味が通じない・・・。
戦後、ブラジルの日系社会を「コロニア」と総称し、言語を「コロニア語」と呼ばれるようになりました。「コロニア語」とは、日本語とポルトガル語が合わさったものです。
それは今日のブラジル邦字新聞、ニッケイ新聞でも確認することができます。
「コロナウイルスの死者34人、感染者1891人に=全国でコミュニティ感染拡大=サンパウロ州ではクアレンテーナ適用」(ニッケイ新聞 3月24日付)
一瞬カタカナで書いてあるので、理解できるかと思いきや、意味がわからない単語が出て来ます。
例えば、クアレンテーナの意味は「隔離」で、ポルトガル語のquarentenaをカタカナ化したもの。
ポルトガル語でも日本語でもない言葉、これがコロニア語なんです。
意味が異なる日本語とコロニア語
日本語とコロニア語の大きな違いは、話し手により意味が大きく異なる言葉があります。例えば、「日本人」と「ガイジン」。
日本人
日本語の日本人は、意味のとおりですが、コロニア語の日本語は、「日本人の顔をしている人」です。日本人だけでなく、日系人も含まれ、さらにいえば、ブラジル人化した日系ブラジル人で3、4世も含まれます。
日系人と話していると、誰を指した「日本人」か、わからない時があります。
ガイジン
日本語では、「外人」その表記通り、外国人を指す言葉ですが、
コロニア語では、非日系ブラジル人を指す言葉です。
もともと移民初期に来た日本移民が、コーヒーなどの農場で働き手として「ガイジン」を雇用していました。そのため、「ガイジン」=労働者として定着しました。
この労働者たちは教育を受けてない人も多いので、一世の人と度々トラブルになります。移民一世の子供達が結婚する時に、「ガイジン」との結婚は許されませんでした。この言葉だけが残り、非日系人を「ガイジン」と呼びます。
私は、この言葉を聞いて、すごく違和感がありました。
なぜなら、外国人である「ガイジン」は移民者、あるいは今日の私たちであり、一世が言う分には、日本人と外国人という区別かと思うのですが、二世は「ブラジル人」であり、その方たちが「ガイジン」と呼ぶ、では「あなたは何者?」という質問をしたくなります。
そして、大学院に進学している友人たち、あるいはそれらのレベルに匹敵する方たちを呼ぶ名称としても、「ガイジン」呼びはあまりにも相応しくありません。
ブラジルにNHK放送が始まり、コロニア語は消滅しかけていますが、気になる言葉は沢山あります。
コロニア語は、ブラジルでの日本語の方言の一種と捉えたら良いのでしょうが、今だに慣れません。
まとめ
ブラジルの公用語であるポルトガル語は、本当に難しい。
今だにゴールが見えませんが、日々精進するだけです。
ブラジルは、世界最大の日系社会があり、多くの日系人が住んでいます。
彼らが使う言葉は、日本語とちょっと違う!?
ブラジルの日本語方言と捉えたら良いのですが、今だに慣れません。
今回は、ブラジルで使われている二言語を紹介しました。